「終活型」空き家対策ガイド
2025年07月09日
高齢オーナーの安心を守る「終活型」空き家対策ガイド
— 前橋で暮らすあなたとご家族へ贈る実践的アドバイス —
「自分が元気なうちに空き家をどうにかしておきたい。でも何から始めればいいのかわからない」。
こうした声は前橋市の高齢オーナーから毎日のように届きます。
健康状態や判断力が変化しやすいシニア世代にとって、空き家対策は単なる不動産管理にとどまらず、人生のエンディングを見据えた“終活”の一部です。
ここでは、将来の不安を解消しながら資産価値を守るための具体策を、法律・税金・家族コミュニケーションという三つの視点で整理しました。
1. 空き家が「リスク」になる3つの場面
まず最初に知っておきたいのは、所有者が高齢であるほど空き家は想定外のリスクを生むという事実です。
1つ目は転倒や病気で急に長期入院した場合。手続きの委任状や印鑑が手元にないと、家族が名義変更や解体工事の契約を代行できず、時間と税負担だけが増えてしまいます。
2つ目は認知症の進行です。意思能力が不十分とみなされると売買契約そのものが結べなくなり、成年後見人を立てるまで資産が凍結される例が少なくありません。
3つ目は相続時のトラブルです。兄弟間で処分方法や遺産分割協議がまとまらず、空き家が数年間放置されるケースは全国で急増しています。
2. いますぐできる「資産と意思」のダブルチェック
空き家を家計簿のように“見える化”することが第一歩です。
具体的には、登記簿謄本と固定資産税通知書を並べ、土地と建物の名義、面積、評価額、そして住宅用地特例の有無を確認します。
あわせて雨漏りやシロアリ被害など物理的な劣化状況を専門家に点検してもらうと、リフォーム費用と将来価値が概算できます。
次に大切なのが「意思」の整理です。
売却か賃貸か、あるいは解体して更地にするのかという希望を紙に書き出し、家族全員と共有しておきましょう。
遺言書や家族信託契約を公正証書にしておけば、急変時にも想いどおりの手続きがスムーズに進みます。
具体策は次回のコラムで。。。
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